五十路のぬか床 沖縄野菜を自宅で糠漬け
沖縄ではぬか漬けが売ってない
沖縄に来て、困ったことがいくつかあります。
最大に困ったのは「糠漬けが売ってない」ことです。
沖縄には漬物文化が無くて、スーパーでも売られてるのはキムチ、梅干しくらい…?塩漬けはありますが、糠漬けは無し。
困った。
だいぶ前に自宅でぬか床を作ったことがあるのですが、3日も放置すると黒くなってしまいます。そのたびに糠を入れ替えて…大変でした。
しかし、あれから十数年が過ぎました。テクノロジーの進化でぬか床も変わってるのでは…?とamazonで検索。ありました。
「みたけの発酵ぬか床」
ビニールパックのぬか床です。少量を漬けるのに便利です。
しかも最初に試し漬けが不要。いきなり使えます。
但し、専用のぬか床が必要で、そこらへんの糠とか入れちゃダメです。自宅では玄米を5分づきに精米してるので、糠は捨てるほどあるのですが…残念。
とにかく扱いが楽。冷蔵庫の野菜室でも場所をとりません。毎日触らなくても大丈夫です。おいしくつかります。
野菜を洗って入れるだけ、と書いてあるのですが、やはり塩で少し揉んでから漬けほうが早く漬かります。小さな野菜はそのまま入れればOKです。
沖縄の野菜を漬ける
ぬか漬けと言えば…きゅうり、なす、大根、にんじん、カブ、白瓜、セロリなどですよね。でも、沖縄ではカブとか白瓜が手に入りません。売っていても高すぎるんです。
真夏の紫外線をたっぷり浴びたナスときゅうりは皮が厚くて生食には向きません。内地から買ってくるしかありません。
沖縄の野菜でぬか漬けに向いてるのはないのか…?ありました!「島ニンジン」と「摘果した赤毛瓜(モーウィ)」です。
これらの糠付けは絶品です!
島ニンジンは煮物用で売ってます。島ニンジンはニンジンよりえぐみが無くて、おいしいですよ。色もきれいです。
青い赤毛瓜はおそらく摘果されたものです。「炒め物にどうぞ」とイオンで投げ売りされてました。
ところがこの4年ほどは売っているのを見かけません。摘果しないのかな…
妻の実家に島ニンジンや赤毛瓜の糠付けを持っていったところ、義妹の子どもが漬物を食べました。野菜嫌いで困ってるのに、糠漬け食べるんだ!と義妹は大喜び。その後、義妹にこのぬか床をプレゼント(^^;
貧乏くさいと思われるかもしれませんが、大根の皮のぬか漬けも大好きです。皮が食べたくて中身が余った、なんてこともありました(^^;
ぬか漬けは乳酸菌発酵ですから、お腹にもいいんですよ。カリウムが採れるから高血圧にも向いているみたいです。
私は血圧と尿酸値とγーGTPが高値安定なんです…( ;∀;)
義母も義妹も愛用中
もちろん、義母や義父にも大ウケ。妻の実家は首里なのですが、生粋のウチナーンチュの義父がぬか漬け大好きなことが判明。
これ以来、義父は義母に「ぬか漬け食べたいなぁ…」とよく言ってたそうな。
しかし、義母はぬか床に興味があっても、朝のNHK連続ドラマで、大きな壺にぬか床を仕込んでいるシーンを見て、こんなの無理無理!と断っていたそうです。
確かに沖縄ではぬか床を見る機会はないかも。
ある日、妻がぬか床ごと実家に持っていきました。この携帯性も魅力です(笑)義母はこれがぬか床とは信じなかったみたいですが、義父はさすがに目をつけてました。
「これでうちでもぬか漬けが食べれる!」ということで、今年の妻の実家へのお年賀は「ぬか床」だったのでした(笑)
説明には必ず目を通しましょう
ある日、近所のJAで買ったナスしかなくて、皮が厚いからつからないかな…と思いながら、何気にパッケージに目を留めると「ナスは割って漬けてください。」と但し書きが…
マジですか????(;´・ω・)
キュウリも大きいのは縦に割れですと?!orz
ええ、確かにしっかり漬かりましたよ。おいしかったですよ( ;∀;)
補充用のぬか床が売ってます。専用のぬか床じゃないとダメになるって書いてあります。うちは玄米を精米して食べてるからヌカはけっこうあるんですけどね。残念。
2~3日に一度漬けている我が家で2か月に1袋の補充用ぬか床を使います。毎日つける人は月1回くらいのペースで補充することになると思いますよ
北京に住む子供たちに「あーいーさん(お手伝いさん)に作らせるから買って!」と言われて渡しましたが、さて、どうなってることやら…
数年前に五十路となったバツイチ男性です(^^;9歳のとき、昼も夜も働く母親から家事一切を任されて料理の楽しさを知りました。家庭では炊事を担当しています。このブログは妻へのレシピメモとして始めました。(もっと読む…)